青年分科会のみなさま、こんにちは。吉田です。
8/18の琵琶湖ペーロン大会、お疲れ様でした。私は所用で参加できませんでした。
さて、今日は8/26に開催のコミュニケーションセミナーのお知らせです。
と言っても、みんな!来て!というお願いではありません。
セミナーの目的についてお話いたします。
みなさん、国会の質疑応答をお聞きになったことがあるでしょう。
チラと聞いてラジオやTVのチャンネルを変えるのではないでしょうか。
立場や考え方の違いはともかくとして、内容が理解できません。
情報の5W1Hがチンプンカンプンです。
僕の理解力が乏しいだけでなく、質問者も答弁者も理解しているように聞こえません。
あれでは互いの言い分を理解するだけでヘトヘトになるに違いありません。
(実際には国会質疑は複雑な政治プロセスのごく一部であり、専門的な内容ですから、政治家がバカだとも質疑が無駄だとも思いませんが)
政治だけでなく、建築、翻って自分はどうでしょう?
意味のあるコミュニケーションができているでしょうか。
H19年の建築確認申請手続きの改革で、僕は構造設計業務を見直すことになりました。
多くの労力を、他人が読んで解る計算書の作成に費やしました。
説明が不足しています、記述が不明確です、概要図を追加してください,etc.etc.。
読んで解らん計算書やったんかい!とお思いの方もおられるでしょうね。
そこが曖昧だったのですよ。
大筋が合ってりゃ後は設計者の責任だし、という長らくの習慣だったのです。
他分野どころか自分の専門分野内でのコミュニケーションすら、第三者視点で検証可能な形になっていなかった。過去形ですよ、念のため。
コミュニケーションは、互いの言いたいことをただ言い合うだけでは意味がない。
一人の専門家にお任せでオールOKな時代ではない。
何人かの知恵を合わせる前の下ごしらえとして、各々の発言を整理する『何か』が必要だ。
そして、その『何か』をマスターするのに、今後の実務経験をアテにはできない。
僕はそう考えました。
そこで見つけたのが、関西大学 牧野先生の十字モデルです。
十字モデルは、対話中の発言を分類整理して、対話の構造を可視化する論理モデルです。
簡単に言うと、自分の考え、相手の考えをスッキリまとめ、より良い結論へ至る方法です。
セミナーの企画を通じて、十字モデルが自分の考えをまとめるのに有用と確認しました。
有用性の後半部分についても、参加者のみなさまとワークショップで確かめられるでしょう。
コミュニケーション能力は重要です。それには誰もが同意してくれると思います。
しかしながら、具体的に何が良いコミュニケーションなのか?
自分自身にその能力があるのか?については、もう千差万別でしょう。
十字モデルは胡散臭い。そうかもしれません。
自分には十分なコミュニケーションスキルが備わっている。素晴らしいことです。
ワークショップの内容には自信があります。決してお金と時間の無駄にはなりません。
しかしながら、みなさんのご都合もあり、それぞれの考え方も見方もあります。
来てくれとはお願いいたしません。
(もちろん参加は歓迎いたします。士会事務局までご連絡ください)
それよりも、企画の意図をお話するほうが意味があると思い、エントリーを作成しました。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
ワークショップ自体は、楽しくて、ためになる、がモットーです。
参加いただける方々はどうぞお楽しみに。
それでは、失礼します。